【Zscaler】新しい統合ポータルExperience Centerを触ってみた!
投稿者:セキュリティ&ネットワーク事業本部 セキュリティ担当 星
みなさんこんにちは。2年目社員の星です。
Zscalerが今月(2025/4)ZPA・ZIA・ZDX・ZCC・ZIdentitiyの内容を一つの画面に統合したZscaler統合ポータル「Experience Center」がリリースされました。
今回は2年目社員の私が旧ポータルと新ポータルを比較しながら実際に新ポータルを使用した感想や、その特徴について紹介させていただきます。
目次
1.旧ポータル「ZIdentitiy」と統合ポータル「Experience Center 」について
1.旧ポータル「ZIdentitiy」と統合ポータル「Experience Center 」について
旧ポータル「ZIdentitiy」は、一度ログインするだけで、ZPA・ZIA・ZDX・ZCCの各ポータルへシングルサインオンでアクセスできるというものでした。
テナントドメインはzslogin.netになります。
ログインIDとパスワードを入力し、メール認証などで発行されたワンタイムパスワードでログイン完了です。
ログインすると、以下の画像のように、各ポータルにアクセスするためのタイルが表示されます。

対して統合ポータル「Experience Center 」は、ログインするとZPA・ZIA・ZDX・ZCC・ZIdentitiyのサービスが1つの統合された新しいポータルとなり、各サービスごとに設定の追加や変更をする必要がなくなりました。
テナントドメインはconsole.zscaler.comになります。
ログイン方法は旧ポータルと同じくログインID、パスワードを入力してからメール等で届くワンタイムパスワードを入力することでログインができます。
すでに日本語対応済みで、ユーザー設定(右上の人型アイコン)から簡単に言語設定をすることができます。

2.統合ポータルの紹介
では、実際の統合ポータル画面を見てみましょう。
各サービスで設定していた内容は、新しいポータルのどこで設定できるのでしょうか…!
タブが「分析」「管理」「ポリシー」「インフラストラクチャー」「ログ」に分かれており、各タブごとの右側に大項目が並びそれぞれに小項目が表示されるつくりとなっています。(※ライセンスごとに表示は異なります)
各タブごとに見ていきましょう。

①分析タブ
トップ画面として表示される「ネットワーキング」では組織内のトラフィック量や使用されているデータセンターを閲覧できます。

「サイバーセキュリティ」では組織に影響を及ぼす可能性のあるアクティビティに関する情報や、SSLインスペクションのレビューなどを閲覧でき、従来のZIAポータルの「ダッシュボード」のような利用ができます。

「オペレーショナル」→「デバイス」ではユーザデバイスの情報を閲覧できます。

現時点のExperience Center は、旧ポータルに戻りたい場合はポータル画面左下の「既存のレポートに切り替える」をクリックするとZIAの旧ポータルのダッシュボードを閲覧することができます。

②管理タブ
管理タブではZIAの管理者やユーザーの管理、ZCCで設定していた各サービスの有効化、アラートの設定などを行うことができます。
「管理者の管理」→「インターネットアクセス管理者」

「アラート」→「デジタルエクスペリエンスモニタリング」→「アラート」

③ポリシータブ
ポリシータブではZIAやZPAで設定していたURLフィルタリングやファイアウォール、アプリケーションセグメントなど各種設定ができます。
「アクセス制御」→「インターネットとSaaS」→「URLフィルタリング」

「アクセス制御」→「ファイアウォール」→「ファイアウォールポリシー」

「アクセス制御」→「App Segment」

④インフラストラクチャータブ
インフラストラクチャータブではZIAで行っていたロケーション設定やZPAで行っていたAppConnectorの設定、ZCCで行っていた転送プロファイルの設定などを行うことができます。
「インターネットとSaaS」→「ロケーション管理」→「ロケーショングループ」

「プライベートアクセス」→「App Connectors」

「コネクター」→「転送プロファイル」→「プラットフォーム用転送プロファイル」

⑤ログタブ
ログタブではZIAで閲覧していた各種ログを閲覧することができます。
「インサイト」→「インターネットとSaaS」→「ファイアウォールインサイト」

以上がざっくりとした統合ポータル「Experience Center 」のご紹介になります。
おわりに
今回は新しくリリースされたZscaler統合ポータル「Experience Center 」のご紹介でした。
一度に各サービスの設定を同じポータルから行えるのは魅力的ですね。
特に、旧ポータルに馴染んでいない新規でZscalerの導入を検討されている方にとっては、それぞれのサービスごとにポータルを変更して設定する手間が省けるので有用なサービスだと感じました。
今後情報の更新があればまたご紹介していこうと思います。
Zscaler統合ポータル「Experience Center」にご興味をお持ちいただいた方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
ここまで読んでいただきありがとうございました。